1. 多能工育成と生産ライン改善により、コロナ禍による生産変動への柔軟対応と生産性向上を両立した工程改革プロジェクト

改善・向上事例

  • 各種プリンターの製造
  • 生産性向上
2022.01.26

多能工育成と生産ライン改善により、コロナ禍による生産変動への柔軟対応と生産性向上を両立した工程改革プロジェクト

ご発注元プロフィール

業界・業種 精密機器製造・販売
部門・職種 各種プリンターの製造
従業員数 1000名以上

課題・ニーズ

コロナ禍による部材供給遅延に起因する生産変動に対応できる柔軟な対策が必要となる中で、 請負内における作業工程の安定化と、生産性向上にむけた取り組みを求められていた。

ご提案

〈生産ライン停止期間を利用した人材教育の推進〉
生産ライン停止期間において、安全教育や製造の基本に関するeラーニングを実施。 作業時に注意するべき点や知識を身に着けてもらうことにより、作業意識を高める教育を進めた。

〈請負工程でのヒヤリハット抽出と改善に向けた対策の実施〉
作業や設備等に関して、安全面で気が付いた点をシートに記入してもらい、ヒヤリハット抽出を行った。シートから洗い出した改善点について顧客と協議を進め、作業がスムーズに遂行できる環境整備にむけた作業台数の見直しや設置用具の補強や改造を実施した。

〈多能工作業者の育成〉 スタッフのやむを得ない退職や生産変動がある中でも臨機応変な対応ができるよう、研修を兼ねた工程異動を行い、複数の業務を担当できる人材の育成を進めた。

解決・効果

上記の対策により、下記を実現した。

・教育に注力することで、スタッフの安全意識を向上することができた。 生産ラインの停止期間に教育時間を確保するといったスタッフに寄り添った対応をすることで、信頼度を高めることができた。

・製造現場の環境整備を行ったことで生産数に応じた効率的な生産体制を構築することができ、 整備前に比べ生産工程における残業時間を10か月間で93%削減を実現。大幅に生産性が向上した。

・作業者における多能工率を10か月間で5.5%から80.6%へと大幅に向上することができた。

・新人教育にかかる平均日数を10か月間で90日から27日へと短縮しスタッフの早期習熟を実現することができた。

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