1. 【埼玉県の製造派遣】採用難を打破する29万人の人材層

派遣コラム

2026.05.15

【埼玉県の製造派遣】採用難を打破する29万人の人材層

【埼玉県の製造派遣】採用難を打破する29万人の人材層

「派遣会社に依頼しても、待てど暮らせど紹介が来ない」
「日本人・若手にこだわって募集を出しているが、応募すら入らない」

今、埼玉県内の製造現場では、こうした深刻な採用難が起きています。特に、以前は派遣を活用していたものの、現在は派遣在籍が0名となっている企業様ほど、数年前の感覚と現在の埼玉特有の労働市場の変化とのギャップに苦しんでいます。

本記事では、弊社埼玉エリア担当者からの現地情報、有効求人倍率・平均時給、そして29万人の外国人統計データ(政府統計)を徹底分析。埼玉で製造人材を確実に確保するための考え方とエリア別の勝ち筋を詳しく解説します。

Q. 埼玉県の製造派遣で人材を確保するには、どのような方法が有効ですか?

A. 日本人の若手人材だけに対象を絞らず、埼玉県内に暮らす約29万人の外国人材や、約2.4万人の特定技能人材を含めて採用ターゲットを再定義することが有効です。埼玉県の有効求人倍率は1.11倍で、東京や神奈川を上回る売り手市場となっており、従来の募集条件では人材を確保しにくい状況です。

また、熊谷・本庄・深谷などの北部地域、川越・狭山・入間などの西部地域、さいたま市・川口・蕨・戸田などの中央地域では、外国人材の在住状況や在留資格の構成が異なります。地域ごとの人材分布に合わせて、特定技能人材やミャンマー人材などを提案できる派遣会社を選び、通訳を兼ねたリーダーを配置するチーム派遣を活用することで、現場の負担を抑えながら安定稼働を目指せます。

Table of Contents

【市況】有効求人倍率1.11倍と時給1,423円が示す採用難

まず、埼玉県内の製造業が置かれている客観的な市況を、公的データから紐解きます。

有効求人倍率:東京・神奈川を上回る「1.11倍」の売り手市場

最新の統計(令和8年7月分)によると、埼玉県の「就業地別」有効求人倍率は1.11倍(季節調整値)を記録しています。1.0倍を超えると「求職者一人に対して1件以上の求人がある」状態を指しますが、埼玉の1.11倍という数値は、東京(1.06倍)や神奈川(1.04倍)よりも高く、近隣都県と比較しても採用が難しい売り手市場であることを示しています。
この数値が直近5年間、1.10〜1.20倍の間で推移し続けている点は、一時的な変動ではなく、埼玉県が構造的な人手不足の状態にあることを裏付けています。

平均時給:全国平均より26円高いが、関東平均には35円届かない現状

時給面でも、埼玉の企業はコスト増の局面を迎えています。

  • 埼玉県平均:1,423円(全国平均 1,397円に対し+26円)
  • 関東平均:1,458円(埼玉よりさらに+35円高い)

埼玉の時給は全国平均より高いものの、東京・神奈川を中心とした関東平均と比較すると低い状態にあります。さらに、2026年10月には最低賃金が1,196円(見込み)まで引き上げられることが予想されており、給与体系全体の下限底上げは避けられない状況です。

埼玉エリアで人材確保を成功させる基本的な考え方

この厳しい市況において、製造派遣活用で最も重要なのは、国籍は目的ではなく、課題解決のための手段であるという視点を持って頂けると幸いです。

「日本人の若手がほしい」というご要望は、どの企業様も共通です。しかし、その本質的な目的は「増産への対応」や「現場の安定稼働」のはずです。今の埼玉エリアでこの目的を達成するためには、これまでの日本人若手一択という考えを一度横に置き、確実に供給され、かつ定着する人材層はどこかをデータに基づいて再定義する必要があるといえます。

もちろん、当社としては日本人採用のご希望があれば全力を尽くしますが、日本人に必ずしも拘らなければ、解決できる課題がある。この柔軟な姿勢こそが、増産を成功させるための重要な戦略となります。

なぜ埼玉の求人は「群馬」や「東京」との競争が激化しやすいのか

なぜ、貴社に紹介が来ないのか。弊社埼玉エリアの担当者は、現場のリアルをこう語ります。

現地担当者のコメント

正直、今の埼玉は単価的に厳しい状況です。北は群馬の大手メーカー、南は神奈川の高時給案件に挟まれ、時給競争では常に劣勢に立たされています。賃金を上げようにも限界がある中で、日本人だけで枠を埋めるのは至難の業です。

さらに、埼玉特有の地理的構造が採用をより困難にしています。

現地担当者のコメント

埼玉の若手層にとって、東京は非常に身近な場所です。利便性の高い都心の非製造業(サービス業等)へ、日本人の若手はどんどん吸い寄せられています。募集を出しても反応がないのは、彼らがそもそも「製造業」を就職先の選択肢に入れていないケースが増えているからです。

【解決策】全国5位の29万人と東京に匹敵する「特定技能2.4万人」

視点を広げれば、埼玉県内には約29万人の外国人が暮らしており、即戦力となる「特定技能1号」の人数は約2.4万人と、東京都(約2.5万人)とほぼ肩を並べる規模です。

しかし、「初めての外国人活用」に不安を持たれるのは当然のことです。フジアルテは、製造派遣の黎明期から30年以上にわたり外国人雇用に携わってきました。

  • 現場の負担を減らす「チーム派遣」: 現場を管理し、通訳もこなすリーダーを配置。貴社担当者が直接指示を出す工数を、日本人派遣の受け入れ時より削減することを目指します。
  • 定着を支えるコミュニティ: ミャンマー全国3位、インドネシア4位という埼玉の強みを活かし、彼らが孤立せず、長く働けるサポート体制を構築しています。

現地担当者のコメント

人口実数値をお見せすると、「埼玉ってそんなに外国人がいるの?」と驚かれます。街で見かける彼らが、実は製造現場の即戦力として高いポテンシャルを持っていることに、まだ多くの企業が気づいていません。

市区町村別に見る採用ポテンシャル

自社が検討する就業先に合わせて、狙うべきターゲットと適正時給の考え方を再設定しましょう。

秩父地域(秩父市、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町)

地域内に根付いたフィリピン・中国・ベトナムの永住層が厚いのが特徴。秩父市内に住む100名超のベトナム人エンジニア層(技人国)等をリーダーに据え、地域内の人材を活用する「地産地消型」のチーム形成が有効です。

北部地域(熊谷市、本庄市、深谷市、美里町、神川町、上里町)

1,200名を超える特定技能1号の宝庫。
「本庄や上里は群馬との県境でブラジル人の奪い合いが激しいエリアです。そこを避け、地域に800名以上いるベトナム特定技能層へシフトを検討するのも有効です。」

西部地域(川越市、所沢市、狭山市、入間市、飯能市、朝霞市、志木市、和光市、新座市、富士見市、坂戸市、鶴ヶ島市、日高市、ふじみ野市、三芳町、毛呂山町、越生町、滑川町、嵐山町、小川町、川島町、吉見町、鳩山町、ときがわ町、東秩父村、寄居町)

5,000名を超える高度人材(技術・人文知識・国際)と1,500名の特定技能が共存。「都会に近い埼玉」という立地に魅力を感じるミャンマー人材等の定着率が高いエリアです。豊富なリーダー候補を核にしたチーム構築で、都心への流出を防ぎます。

中央地域(さいたま市、川口市、鴻巣市、上尾市、蕨市、戸田市、桶川市、北本市、伊奈町)

12万人の巨大母集団。川口・蕨・戸田に集中する2,400名超のミャンマーネットワークを活用した「地産地消・通勤型」モデルにより、住宅コストを抑えた採用も有効です。

東部地域(行田市、加須市、春日部市、羽生市、草加市、越谷市、久喜市、八潮市、三郷市、蓮田市、幸手市、吉川市、宮代町、杉戸町、松伏町)

安定した永住層(1.2万人)と、工業団地に隣接する特定技能層(2,300名)が特徴。千葉・茨城からの流入も視野に入れた広域募集網を構築することで、欠員を出さない現場を目指せる可能性があります。

外国人活用への不安を「選定基準」に変えませんか?

新しい取り組みには不安がつきものですが、製造現場から挙がる悩みの声に対し、適切な「依頼先(パートナー)の選定基準」を持つことで、リスクは最小限に抑えられます。

現場から挙がる主な不安

  1. 言語と安全: 「指示が伝わらず、事故が起きないか?」
  2. 定着率: 「より良い条件を求めて、すぐに辞めないか?」
  3. 法務リスク: 「複雑な在留資格の管理が適切にできるか?」

パートナー選定の3つの軸

  • 【軸1】エリア特性の把握
    埼玉の29万人の分布を把握し、自社エリアに最適な国籍を提案できるか?
  • 【軸2】現場管理能力
    班長の指示を代行する通訳兼任リーダーを配置できるか?
  • 【軸3】実績と支援体制
    外国人雇用の歴史が長く、生活面までサポートし定着を担保できるか?

成功事例:狭山市の精密機器工場が「逆提案」を受けた理由

派遣在籍0名のまま増産を迎え、窮地に立たされていた狭山市のある工場。フジアルテが提案したのは、当時まだ珍しかったミャンマー人材のチーム派遣でした。
導入前は「言葉は通じるのか」と不安視されていた現場でしたが、彼らの真面目な勤務態度と習熟度の速さは日本人ベテランを驚かせました。結果として欠員は解消。「他拠点でもぜひ導入してほしい」という逆提案をいただくほどの信頼関係が築かれました。

▼この事例を詳しく知りたい方は、営業担当から直接ご紹介させていただきます。
下記URLよりご都合の宜しいお日にちでご予約を頂けますと幸いです。
https://booking.receptionist.jp/kantou/30min

まとめ:埼玉の増産は「ターゲットの再定義」から始まる

1.11倍という有効求人倍率が示す通り、日本人採用に寄る採用戦略には限界が見えています。しかし、埼玉県が誇る全国トップクラスのグローバル人材へ視点を移せば、解決の選択肢は大きく広がります。エリア別の詳細データと30年のノウハウを持つフジアルテが、貴社の増産体制を強力にバックアップします。

【参照データ一覧】
・有効求人倍率: 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年7月分)」第18表-8 都道府県別(就業地別)有効求人倍率(季節調整値)
・外国人統計: 出入国在留管理庁「在留外国人統計(令和6年12月末時点)」および埼玉県公表データ
・平均時給: 製造業特化型求人サイト統計(2025年6月〜2026年6月)
・最低賃金: 埼玉県最低賃金改定見込み(令和8年度)

人材派遣ならフジアルテにお任せください!

この記事の執筆者

フジアルテ株式会社 コラム編集室
フジアルテ株式会社 コラム編集室
製造派遣・請負・人材採用に関するテーマを中心に、わかりやすく解説します。製造業の現場で役立つ実務的な情報をお届けしています。
フジアルテとは?

創業60年以上の総合人材サービス企業として、製造業を中心に人材派遣・請負・人材紹介など幅広い人材ソリューションを提供しています。
海外・国内の拠点ネットワークを活かし、製造現場の課題を解決するパートナーとして、多くの企業様を支援しています。

facebook

x

関連記事

無料

製造業の人事・労務の最新情報をメルマガで
いち早くお届けします!

メルマガ登録をすると、過去の「労務管理Q&A」も会員専用ページにて全てご覧いただけます。
  • 人材派遣の業界ニュース、関連法案の見解
  • 労働問題のお悩みに専門家が詳しく回答
  • コンプライアンス・セミナーの開催情報