1. これだけは押さえたい!人材派遣で失敗しないために派遣会社に伝えるべき4つのポイント

派遣コラム

2023.09.29

これだけは押さえたい!人材派遣で失敗しないために派遣会社に伝えるべき4つのポイント

これだけは押さえたい!人材派遣で失敗しないために派遣会社に伝えるべき4つのポイント

人材派遣サービスの最大のメリットはやはり必要な需要期間に人材を確保できることでしょう。
今回は人材派遣サービスを利用する際の流れや派遣会社へ伝えるべきポイントをご紹介します。

人材派遣サービスの基本的な仕組み

人材派遣は、厚生労働大臣に認可された企業が行う派遣事業であり、派遣スタッフを必要な時期や期間だけ企業に派遣する仕組みです。
この仕組みを利用することで、企業は必要なスキルを持つ人材を効率的に活用できます。

人材派遣契約は、派遣会社と派遣スタッフが直接雇用契約を結ぶ形式です。
派遣先企業と派遣会社との間で締結されるのは労働者派遣契約です。

労働者派遣契約により、派遣先企業は派遣スタッフを受け入れ、業務を指示できるようになります。
派遣スタッフは、一部の業務を除いて(例:港湾運送業務など)、ほぼすべての職種で業務に従事できます。

フジアルテは、製造業を中心に人材派遣サービスを提供しています。
製造派遣と呼ばれる分野でも、この仕組みは同様に適用されます。

ヒヤリング

自社の要望に合った人材を選定してもらうために、業務内容の詳細や、職場環境、就業条件などを派遣会社とすり合わせします。
また、受け入れる事業所の事業所名称や抵触日、比較対象労働者の待遇に関する情報を派遣会社に提供します。
こちらについては詳しく後述します。

ご要望とマッチする人材のご紹介

人材のご紹介方法については雇用形態や派遣会社によって異なる部分はありますが、基本的に派遣会社が企業側とのヒアリング内容をベースに、依頼元企業にマッチする人材を探します。

派遣会社の登録スタッフを紹介するのか、新たに求人媒体を活用し募集をかけて紹介するのか、募集方法は派遣会社の運営次第です。

ここで依頼元企業が注意しなければならないポイントは履歴書の提示や企業と求職者との面接の要求です。
これらの行為は法律上(労働者派遣法)禁止されています。
労働派遣法に関する疑問について専門家が解説しておりますので、こちらも確認ください。

派遣される人材の決定は人材派遣会社の役割であり、責任になります。
ただ多くの場合、人材派遣会社の営業担当者と派遣スタッフによる職場見学や顔合わせは、実際就業する派遣スタッフの不安を解消し職場定着にも繋がる有効な手段なので、実施することをお勧めします。

派遣契約の締結と派遣社員の受入れ開始

いよいよ派遣スタッフの就業がスタートとなります。

就業する派遣スタッフが決まったら、派遣先企業と派遣会社の間で契約の手続きを行います。

依頼元企業から得られた情報を元に、派遣会社が就業条件や業務内容などを就業予定の派遣スタッフに事前説明を行います。
一方で依頼元企業では派遣社員の受け入れのための準備も必要です。

依頼元企業と派遣会社、双方がコミュニケーションを取りながら進めていきますと、よりスムーズに派遣スタッフの受け入れができます。派遣スタッフが安心して長く働ける職場づくりは、依頼元企業、派遣会社のどちらかだけの力では実現できません。
働く一人の仲間として気持ちよく対応しましょう。

★人材派遣サービスをご利用される際に役立つ資料「人材派遣を依頼するときの注意事項6選」はこちらでダウンロードいただけます。ぜひご活用ください。

★フジアルテの製造派遣についてはこちらをご覧ください。

★派遣社員受け入れにあたってや現場における労務について「労務管理Q&A」にて詳しく解説しています。
派遣労働者の入社前の適性検査は禁止?特定目的行為に抵触せずに適性のある派遣労働者を受け入れる方法

必ずおさえたい!依頼時に派遣会社に伝えるべきポイント

主に上記のヒアリングのタイミングで派遣会社に伝えるべきポイントについてご紹介します。
人材のミスマッチや早期退職を防ぎ生産性の向上を図るためにも、これからご紹介するポイントを押さえておきましょう。

就業条件

まず初めのポイントは「就業条件」です。

就業条件には勤務時間、残業の有無、就業先などが含まれます。
派遣依頼の際は、これらの情報を社内でしっかり確認し、派遣会社に伝えることで、派遣会社の登録スタッフがその内容を理解することができ、マッチングの精度が向上します。

<主な就業条件の確認項目>
・求める人員数
・時給や月給の希望金額
・契約形態
・希望開始日
・勤務地
・派遣期間
・休憩時間
・休日
・残業時間

業務内容

2点目は、派遣スタッフが派遣先職場で行う「業務内容」です。
派遣依頼企業が業務内容をできるだけ細かく派遣会社に伝えることで、業務内容の認識の相違による早期退職を防ぐことができます。

<主な業務内容の確認項目>
・担当業務の詳細
・業務の難易度や重要度

必要なスキル・資格

3点目は「スキル・資格」です。
業務に必要な人材像を描いたら、特別な資格やスキルが必要かどうか事前確認を行い人材派遣会社へお伝えください。

高いスキルを保有する人材であればあるほど、対象人材の紹介が少なくなってしまいますので、業務内容を整理して、MUSTとWANT項目を明確にしましょう。

数多くの人材紹介もしくは短期間での派遣業務開始を希望される場合はヒヤリング時に許容範囲をできる限り広くすることで、マッチングの可能性も高まります。

<必要なスキル・資格の主な確認事項>
・必須・尚可の資格やスキル
・求める経験年数
・その他、必要な能力や知識

福利厚生・職場環境

最後の4点目は「福利厚生や職場環境」です。
近年、働き方改革やワークライフバランスという言葉をよく耳にしますが、派遣スタッフも重視している方が多くいます。

食堂・ロッカーの利用、制服関係、インナーイベント・交流会の有無などを洗い出し、派遣会社に伝えてください。
働きやすい環境、福利厚生の充実度で派遣スタッフの定着に繋がり、働きたいというモチベーションも高まります。

<福利厚生・職場環境の主な確認項目>
・職場の雰囲気や文化
・福利厚生
・職場の立地やアクセス環境

まとめ

今回は、派遣依頼をする際に派遣会社に伝えるべき4つのポイントをご紹介しました。

企業側と派遣会社の間でしっかりとした情報交換・提供により、派遣先のご要望に応える人材のご紹介が可能になり、派遣会社も人選のプロセスがよりスムーズになります。

希望条件に合う人材を受け入れるためにも、事前に就業条件、業務内容、求める人材像、職場環境、福利厚生の内容を整理し、派遣会社と共有してください。

派遣社員を受け入れる際に注意すべきポイントについては
「派遣社員受入でおさえておきたいポイント ~受入前から受入1か月~」のコラムをご覧ください。

弊社フジアルテでは人材のご相談については随時受付しております。
お客様が求められているニーズを丁寧にヒヤリングし、そしてお客様に適したオーダーメイドのご提案を提供いたします。

コラムをお読み頂いた企業様には、弊社サービスの特別資料をご用意しておりますので、ご希望の方は弊社までご連絡をお願いいたします。

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